韓国在住14年目を迎えてブログやインスタグラム、韓国人気インテリアサイト「오늘의집」(Ohouse)でおうちの韓国インテリアを発信しているkaoriさん。「帰ってきた時に、ほっとひと息くつろげるような温もりのある家」をコンセプトにこだわりのインテリアでおうち時間を楽しく過ごされています。今回はそんなkaoriさんに韓国での暮らしとこだわりの韓国インテリアについてお話をお伺いしました。
外国の方に日本語を教える仕事がしたかったことが始まり
____最初に、kaoriさんが韓国で暮らすことになった経緯についてお聞かせください。
大学時代から韓国に興味を持っており韓国語を勉強していました。その後社会人になり会話指導ビザを取得して、日本語講師として渡韓したんです。
2年間くらいは一人暮らしをしていたのですが、その中で韓国人である主人と出会って、結婚を機に韓国で生活をすることになりました。
____韓国で暮らしをスタートした当初は韓国語はすでに話せたのでしょうか?
そうですね。日常会話や基本的な生活のフレーズは問題ありませんでした。結婚前に韓国系の貿易会社で数年勤めたのですが、その際にビジネスレベルの韓国語も習得しました。
____凄いですね!ちなみに日本語教師になろうと思ったきっかけは何かあったのですか?
最初は外国の方に日本語を教えたいと思ったことがきっかけでした。当時韓国が好きだったことと、物価も安く住みやすいということで、思い切って渡韓を決めました。
____韓国で日本語教師を行う上で、必要な資格などはありますか?
日本語教師養成講座の修了が条件になることが多いです。また、修了後は日本語検定の取得を目指す方も多く、大手になると取得しているかを確認される場合もあります。
韓国語の資格については、韓国で仕事をするのであれば意思の疎通としてある程度の韓国語はできた方が良いと思いますが、特別な資格は必要ないと思います。
日本語教師を行う上では韓国語の能力よりは、日本の文化や歴史、正しい日本語などの知識がある方が良いと思います。
育児との両立に悩む韓国正社員の苦悩
____結婚後、韓国での生活を始めてからはどのようなお仕事をされましたか?
翻訳の仕事にも興味があったので、正社員として映像翻訳の仕事を2年ほど行いました。
主に韓国ドラマを日本語に翻訳したり、翻訳されたもののチェッカーとして従事していました。その後は転職して特許事務所に約5年間正社員として勤め、翻訳だけでなく、一般事務や税務も兼ねて総合的に担当していたので、その時に韓国のビジネスマナーもたくさん学びました。
____現在はフリーランスで活動されているとのことですが、お仕事はどのように見つけているのでしょうか?
基本的には翻訳会社様と業務委託契約を結んでお仕事をいただいています。
あとは、saramin(사람인)やジョブコリアという求人サイトで見つけて応募することもあります。
____なるほど。就職の流れは日本と同じなんでしょうか?
流れは日本と変わりはないと思います。
履歴書を提出したのち、翻訳会社の場合はレベルテストがあることが一般的なので、テストを受けて合格したら契約を結ぶという流れになります。
____韓国での就職の難易度的にはどのように感じられますか?
韓国の企業はフルタイムだと9時〜6時で残業もあるので、拘束時間が長いことが特徴としてあります。そのため正社員で働きたい場合は、育児をしながらの時短というのは合否に関わってくることも多いように感じています。
大手の企業では時短を取るという選択肢もありますが、中小企業ですと時短を認めてもらえない会社も多いので、韓国人でもご両親の助けを借りながら両立している方が多いように思いますね。
日本と異なる韓国での教育文化
____韓国での子育てで苦労したことはありますか?
出産当時は、正社員としてフルタイムで仕事をしながら、韓国でお産を迎えたので気軽に話せる友人を作る機会もなく、気軽に子育ての相談ができなかったことが辛かったです。
私自身も出産と子育てが初めての経験だったので、不安やちょっとした悩みもあったのですが、旦那や家族とは違った「友人」という関係性が近くにあると良かったなと感じます。
今では、日韓どちらのママ友もいるのでとても心強く大切にしています。
____ちなみに国の費用や子供の学校生活での苦労などはありますか?
小学校は給食費が無料なので費用の面では特別困ったことはないです。強いて言えば、韓国の教育は先行教育が当たり前なので、学校の先生もわかっている前提で授業を進めるんです。そのためついていくために、塾などの習い事をする家庭が非常に多いことが悩ましい教育文化だなと感じます。
例えば英語は小学校1年生の時から80%くらいの子は私教育で勉強しているんです。それも1回90分×週3日通うことが一般的なので、小さいうちから遊ぶ時間も限られますね。
____私教育ありきの学校生活なんですね!
そうなんです。それが問題点だとも思うのですが、現状はそうですね。韓国の子供たちは本当に勉強が大変だなと思います。
小物使いでお部屋を韓国インテリアに変えていく
____kaoriさんが韓国インテリアに興味を持ったきっかけはなんですか?
大学時代にインテリアを専攻しており、元々雑貨を集めたりインテリアの雑誌を見たりすることが好きだったんです。韓国に移住したばかりの頃は、韓国にインテリアという文化がまだそこまで浸透していなかったのですが、数年前に韓国でもインテリアブームが来て、韓国内でもおしゃれな雑貨や家具を気軽に購入することができるようになりました。
元々インテリアが好きだったことから、韓国インテリア雑貨を手にとるようになり、SNSなどで発信するようになりました。
____おすすめの韓国インテリアのショップをぜひ、教えてください!
現在は韓国インテリアと言っても、色々なコンセプトや系統のものがあるのですが、私が中でも好きな系統は「ウッド系・北欧系・ナチュラル系」です。
そんな系統を多く取り扱っているショップの、MarketB(マーケットビー)や、rose mansion、비바움(vibaum)、도이치가구(doich)はよく利用しています。
____kaoriさんが思う韓国インテリアのポイントを教えてください。
雑貨を見せるインテリアとして並べたり、ウォールインテリアを工夫することもポイントかなと思います。今は安価で可愛いものが多いので、壁にたくさん貼り付けて魅せることもおすすめです。
____韓国インテリアのこだわりがあればお聞かせください。
家具の配置や小物(雑貨)を季節ごとに変えて空間を変化させていくことで、季節感のあるインテリアにして楽しんでいます。
韓国の有名なインスタグラマーさんだと家具自体を頻繁に変えている方もいらっしゃるのですが、やはり現実的に難しいので、配置や小物、素材感を変えることで、常に新しい空間を作っています。
\\こちらの韓国インテリア特集でもご出演いただいています//
「오늘의집」(Ohouse)でのさらなる活躍を目指す
____韓国インテリアでの目標などはありますか?
韓国の室内インテリアの有名サイト「오늘의집」(Ohouse)への参加を目標としていたのですが、先日念願叶って参加することになりました!
元々は、そのためにブログやInstagramを始めたのですが、インテリアの紹介なども全て韓国語で書いて発信することが参加条件の一つだったので、インテリアを整えて、綺麗に撮影して、アイテムの細かい説明なども全て韓国語で記載するという工程がとても大変でした。
<<kaoriさんの韓国ライフスタイルを発信しているブログはこちら>>
____なるほど!오늘의집はお声がかかると参加できるのでしょうか?
SNSなどをみて声がかかる方もいれば、自ら応募して合格する方もいます。韓国でインテリアを発信している多くの方は、「오늘의집」(Ohouse)を目標にされている方がほとんどではないでしょうか。年々レベルも高くなり、競争率も上がっているように感じます。
____最後に今後の展望について教えてください。
やはり目標としていた「오늘의집」(Ohouse)への参加が叶ったので、次は継続して参加し続けることができるように、日々新たなインテリアを魅せつつ頑張っていきたいと思います!
「오늘의집」(Ohouse)とは?
韓国のインテリアアプリno.1の知名度をもつ。インテリアなどの商品購入から自分の家を紹介するルームツアーが人気のアプリ。2022年夏には日本版もリリースされ、今後より日本でも活用が期待されます。
韓国版「오늘의집」(https://ozip.me/THWCbgn)
日本版「Ohouse」(https://apps.apple.com/jp/app/ohouse)※現在はAppStoreのみ対応
kaoriさんID:
韓国版「오늘의집」일본맘♡카오리で検索
日本版「Ohouse」kaori’s_korealife で検索
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〖 kaori’s Profile〗
✮name:kaori
✮business:フリーランサー翻訳業
✮blog:「Maximalist Life」(https://kaorikorea.com/)
✮Instagram:@japan_mom_life(https://www.instagram.com/japan_mom_life/)
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取材を通して優しく丁寧にお話くださったkaoriさん。その丁寧さはこだわりの韓国インテリアにも現れているように思います。Instagramのフォロワーは3500人を超え、現在もフォロワー数を伸ばしています。韓国インテリアなお部屋にしたいけれど、上手くできない!という方はぜひ、参考にしていただきたいです。